その土地の風景

もうすぐ消えてなくなりそうなものを記録します。と、趣味の話。

東京都江東区 洲崎パラダイス跡

明治以降、根津遊郭の移転先となったのが、ここ洲崎弁天町でした。現在は東陽一丁目あたりです。
300件ほどの遊郭がありましたが空襲で消滅、その後「洲崎パラダイス」と言う名前で再興、吉原以上の人気を博したそうです。

「洲崎パラダイス赤信号」という映画のロケ地に使われ、当時の様子も記録されています。

その後売春防止法により70年の歴史に幕を閉じた、と言う流れです。
今は住宅街ですが、さすが関東屈指の歓楽街、面影ありまくりです。
これ、リフォームしたんだろうなって言う感じの不自然な位置に窓が二つあったり、二階の出窓がとんでもない形だったりw



あまり写真を撮れてないんですが、一枚目の交差点あたりが遊郭地帯の大門があったあたりという話です。映画にも出てくる場所です。
なんだかこれだけ変わっていると嘘のような幻のような…。
その奥に続き道は大門通りと書いてありました。

現在アパホテルになっている敷地はその昔はホテル東陽というホテルでした。その前は「本金楼」という洲崎屈指の遊郭だったそうです。



当時から残っているであろうバラック居酒屋もありました。


北方領土やなにやら怪しい看板も立っていました。看板自体香ばしいですが、その下にある落書きもなかなか香ばしかったです…。

「大賀楼」というこれまた屈指の遊郭跡がそのまま残っているとのことだったので見たかったのですが、3.11の地震で取り壊されてしまったそうです。
共産党議員の個人事務所としても使われていたりwと何かと有名な建物でした。建物自体は看板建築でとても当時を感じられる美しい建物です。検索してみてください。

そんな街ですが、オリンピック開催予定の豊洲からコリアンタウンを抜け、歩いて30分の位置にあります。
わかりませんが、考えなくても再開発区域な気がします。
文化財とは言いにくいものですが、美を意識した建物たちは勿体ないなと思います。
なんか一個補強して残してくれ〜〜と思いながら帰りました。